音楽 と 数学
2015/05/29
インベンション
高校生の A さんは、3声シンフォニーに備えて、
2声インベンションを課題に取り組んでいます。
ツェルニー30番以上を軽快なタッチでパリッと弾きこなし、楽典的な部分もしっかりと理解し、
指もよく動き、安心して聴いていられる演奏力ですが、ポリフォニー音楽に少々苦戦中です。
ポリフォニー(対位法)とは・・
旋律に対して伴奏という風に、二分して互を担当した曲ではなく、
分かりやすくいえば、『かえるの合唱 ♪』 や 『静かな湖畔 ♪』 のような輪唱を思い浮かべると
イメージが捉えやすいですね。
メロディーが複数絡み合って並行して動いたり反進行して動いたり、
まるで『図形』のような音楽。
対して旋律と伴奏はホモフォニー。
ツェルニー 30番のように機械的で 『計算式』 のような音楽を
ある程度楽曲分析をし(計算ミスをしないように気を付けて)弾きこなせるように練習するのと、
絡み合ったメロディーを考えながら演奏するのとは、勝手が違うようで、
すっかり数学の『図形問題』 のようです。これが 3声、4声とスキルアップの予告を聞いて
『・・・・』 と表情が少し固まりながらも不思議な音の世界に興味の芽が出てきています ♪
対位法の美しさ
ポリフォニー音楽の美しさは、旋律が入り組んでいる分奥が深く、
荘厳的な重厚感ある楽曲になりますね。
フーガの巨匠、ヨハン・セバスチャン・バッハの音楽は、対位法の入口に立つ者にとって、
少し敷居が高いようですが、課題曲をにらめっこするように取り組むのではなく、
先ずは何度も聴く事からスタートしてみると良いですね。
目を閉じて何度も聴く。 そして楽譜を追って何度も聴く。
その良さを感じるのは、年齢に比例するとか。
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