うれしいひなまつり ♪

2015/03/02

雅な情緒

　明日は 3月3日ひなまつり。
女の子の健やかな成長と幸せを祈る節句ですね。
女雛と男雛（お内裏様) を上段に、三人官女、五人囃子、左大臣と右大臣。
桃のお花にぼんぼり、御所車。
小さい頃、赤い毛氈に雛人形を一体づつ丁寧に飾ってくれた父の姿を思い出します。
夜、ぼんぼりが赤くライトアップした時には、一気に御所ムードが高まり、
幼いながら手を叩いて感動しました。
大好きな行事の一つではありますが、何故か？もの哀しくも感じます。

うれしいひなまつり ♪

　1935年頃作られた日本の童謡。
数多くの童謡の中でも、短調で作曲された代表曲の一つ。
作詞は、詩人のサトウハチロー氏。
詩に込められた作者の心情が反映された内容で、当時サトウハチロー氏ご本人の
ご家庭の事情がこの詩を生み出したようです。
2人の女の子と一人の男の子、このご自身の子どもたちの為に作詞されたと言われます。
「お嫁にいらした姉さまによく似た官女の白い顔」この 2番の歌詞のくだりは、
嫁ぎ先が決まった矢先、病で惜しくも亡くなられたお姉さまへの想いを込めた
レクイエムでもあるといわれます。

　小さい頃から聴いていた、この季節に欠かせない曲『うれしいひなまつり』
どことなく哀しげに感じてしまうのは、この曲の持つ短調の響きと
歌詞へのメッセージからかもしれません。

雛人形