テンペスト ♪ ＜ピアノソナタ＞

2014/10/14 2015/07/20

　台風一過

　台風 18号に次いで大型だと報道された台風 19号。
映像にくっきり撮された『台風の目』は不気味さを感じ、
13日（祝）は、朝からずっと台風情報に釘付けでいました。
夕方にはひっそりとしたらしからぬ JR 大阪駅の映像。
何度も避難勧告メッセージが入り、心配しましたが、
過ぎ去ってみれば、台風一過。
ちょうど、ピアノのレッスンも祝日の為、お休みでよかったと思いました。

テンぺスト ♪

　ピアノソナタ 17番　ニ短調　作品 31-2
ドイツの作曲家、ルードヴィヒ・ヴァン・べートーヴェン 31～32歳の頃の作品。

失われゆく聴覚への恐怖や絶望、最も苦しい時の作品と言われます。
異常が現れたのが、彼がまだ 26歳頃ですが、諸説の中、作曲に夢中になると、
寝食も忘れるほどの不規則、不摂生によるものでは・・と見解されています。
『テンペスト』とは、英語で『嵐』という意味ですが、
この曲についてを弟子のシンドラーから求められたべートーヴェンは、
「シェークスピアのテンペストを読めばいい！」と答えた・・という逸話があります。
が、残念ながらどうも根拠はないようで、
実際は、作品の大半が生涯をかけて耳疾との戦いの中から生み出された
魂の作品のようです。

　嵐の前の静けさを思わす第一楽章冒頭より始まり、特に人気のある第三楽章は、
ベートーヴェンの苦悩を怖いくらい感じられるドラマティックな作品です。